人形館管理人の水上さんより解説して頂きました。
仏語同時通訳は昨日に引続きFFJEの清水君にお願いしました。

受付でフランス語になっているこの人形館の解説文を頂けたので我々も学生も実演を待つばかりという心境になりましたが、水上氏からは竹田扇之助という人物や竹田人形座の略歴、竹田人形の特徴などについて一通りお話しして頂きました。
その後、雪ん子の道という演目をモニタで上映して頂き鑑賞しました。あまりセリフのない演目だったので通訳がなくても理解できる内容だったように思います。

その後、いよいよ水上氏によって実際に人形を操る様子を披露して頂きました。

操作をする水上氏の匠な動きや腕捌きなども見るべきでしたが、あまりに生き生きと人形が動くので会場内の全員が人形に注視していました。浄瑠璃に登場する人物や、獅子舞などのキャラクターの動きが実際のそれに見えるほどだったので、人形劇で飯田市の様々なことを表現し紹介できたら相対的に認知が上がるのではないかと考えましたが、その後の解説でこの糸操り人形を作ることは大変難しく担い手が枯渇しかけていると聞き残念に思いました。

学生たちが実際に人形を操ってみる時間が訪れました。正直、ここへ来るまでこういったローテクのコンテンツにどれほどの興味を示すのだろうかと猜疑心がありましたが、日本人学生も含めて、みな興味深々といった感じでクネクネと人形を動かしていました。

人形操作体験の後は、館内に収蔵されている人形などの展示を見て回りました。先ほど水上氏に解説を頂いた部屋の入口に竹田氏事歴があり、ここに飯田市とシャルルヴィル・メジエール市とが友好都市となる経緯が表示されていました。ここに書かれていることがあり、我々の活動を通じてフランス人学生たちが飯田に来て、そしていまこの人形館にいるということが運命であるかのように感じられました。


竹田人形館を出た後、下黒田諏訪神社境内の人形専用舞台へ立ち寄りました。江戸時代に建てられた舞台を見て、150年以上前から人形浄瑠璃がこの地域の人々に受け継がれてきたということを知ってもらえたらと思いましたが、解説が不十分であったためか学生たちは各々が「とりあえず」といった感じで写真を撮っていました。