
昼食会場へ移動する際に学生たちから、金沢ではスケジュールが合わず東京でホームステイさせてもらっている家庭へのお土産が入手できなかったので、当地の銘菓を売っている店に行きたいと申し出があり、急きょ船橋屋さんへ立ち寄ることにした。

半生菓子業界が飯田下伊那地域を代表する産業であるため、せっかくなので店主の原さんに半生菓子業についての説明をしてもらった。通訳はFFJEの清水君にお願いした。
プログラムの企画段階では半生菓子製造工場の見学も検討されていたが、異物混入などの生産管理面やお盆という業界繁忙期という事情もあって採用とならなかったが、思わぬ形で立ち寄ることができ、わずかな時間ではあったがPRできたことは良かった。
時代の変化によって伝統的な産業が衰退し廃業していく中で、手作りであった生菓子製造から生産体制や業態を変化させ、上手く生き残った半生菓子製造についてもっと詳細に説明ができたらなお良かったのだが。

弁当の手配に際してベジタリアンの考慮がなかったので、本人に弁当の中身について食べられるか尋ねたら大丈夫だということで事なきを得たが、ハラルのような厳格な規則があった場合には大変なことになるので、この事は注文時にチェックリストを作るなどして今後は対応していきたい。

束の間の休息の後にグループごとに分かれて研修内容についてディスカッションが行われた。当初、飯田での研修内容について追加説明を求められるような場面があるかと考えていたがそういった質問はなく、数日後に控えた報告会に向けて英語で話し合いまとめを行っている様子をただ眺めるだけだった。途中、いいだケーブルテレビさんの取材があって、代表者としてこの事業について少し話をさせて頂いた。また、元気づくり支援金の担当者が来られて学生たちの様子を見学されていった。

新宿行きのバスの発車時間が近づいてきたのでディスカッションを終了し、全員で集合写真を撮って、最後にレキップ飯田からご挨拶をした。

FFJE代表の清水くんに通訳をしてもらいながらのスピーチの最後に精一杯のジョークを盛り込んでみたところ、日本人学生の何人かは頬が緩んだけれどフランス人学生はなにを言っているんだこのヒゲは?とした顔で半笑いだった。唯一、前夜に我が家に泊まった際にそのフランス語のセンテンスを教えてくれた女の子だけが笑ってくれていた。いきなり100点のフランス語を目指さなくても10点でも5点でもいいから使っていくこと、そういう場面を作っていくことがコミュニケーションの第一歩なのだと当たり前のことを実体験した。

やがてバスが到着し、涙のお別れという場面は訪れなかったけれども試行錯誤の3日間の行程が全て終了した。ご協力頂いた方々の名前を挙げればキリがないが今回の事業に関わった全ての方に深い感謝を申し上げる。Merci beaucoup!

